
【北京=共同】中国の王毅(ワン・イー)外相は12日まで6日間の予定でアフリカ各国を歴訪した。首脳らと相次いで会談し、中国が台湾を不可分の領土とする「一つの中国」原則を各国が堅持することを確認した。
台湾有事は存立危機事態になり得るとした高市早苗首相の国会答弁に反発する中、中国の立場への支持を得ようと世界各国への宣伝戦を展開しており、アフリカでも外交攻勢を強化した。
中国外相による年初のアフリカ訪問は36年連続。王氏は9日、タンザニアのコンボ外相との会談後に記者会見し「中国の対アフリカ政策は揺るがない」と強調した。新興・途上国「グローバルサウス」が核心的利益の問題で支持し合い、共通の利益を守るために結束する必要性を訴えた。
中国外務省によると、王氏が歴訪したエチオピアとタンザニア、レソトの3カ国はそれぞれコミュニケで、中国が核心的利益と位置付ける台湾問題で中国の立場を支持。「中国政府が国家統一の実現のために行うあらゆる努力を支持する」と表明した。
日程変更で訪問を見送ったソマリアの外相とは電話会談し、同国からの独立を宣言したソマリランドが「台湾当局と結託し独立を図る動きに反対する」と言及した。台湾はソマリランドを独立国家とみなしている。
中国はアフリカとの経済的な結びつきを深め、政治力を強めてきた。エチオピアのアビー首相との会談ではアフリカからの輸入関税をゼロにする方針をアピール。アフリカ連合(AU)のユスフ委員長との戦略対話ではベネズエラ情勢に対する懸念を共有した。南アフリカの外相とも電話で意見を交わした。
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