
【ニューヨーク=西邨紘子】人気キャラクター玩具「ラブブ」を製造している中国江西省の工場で、中国の労働法違反があったことが13日、明らかになった。雇用条件の記載がない契約書にサインさせて長時間労働を強いたり、保護規定を守らず未成年を働かせたりしていたという。
問題が見つかったのは「ラブブ」のメーカー、泡泡瑪特国際集団(ポップマート)の下請け工場。中国の労働実態を監視する米国の非営利組織「チャイナ・レーバー・ウォッチ」(CLW)が2025年秋に覆面調査を行い、13日に報告書を公表した。
CLWによると調査当時、同工場では従業員の約3分の1が派遣労働者で、中国の労働法で定める比率を超えていた。従業員は、契約時に労働条件が白紙のままの契約書に署名させられ、低賃金で長時間労働を強いられていた。また、未成年の雇用で定められた保護規定を守らず、大人と同じ基準で16歳〜18歳の従業員を働かせていた。
ポップマートは19年に「ラブブ」のキャラクター商品の販売を始めた。24年ごろから世界的に人気が広がり、需要が急増。ネットで高値で転売されるなど、熱狂的なブームを引き起こした。
CLWは日経アジアの取材に対し「強制労働にもつながりかねない工場の労働条件は、ポップマートが公的に表明するESG(環境・社会・企業統治)やサプライチェーンの責任などのコミットメント(約束)に疑念を引き起こすものだ」と述べた。
ポップマートは日経アジアに対し「サプライヤーのパートナーには定期的に標準化された監査を実施している。もし(今回の)調査結果が裏付けれられた場合、現地の法令に基づき包括的な是正措置を講じるようパートナー企業に厳しく求めていく」とコメントした。
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