2024年12月に非常戒厳を宣布した後で、自身に対する捜査を妨害したなどとして特殊公務執行妨害などの罪に問われた韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)前大統領に対し、ソウル中央地裁は16日、懲役5年(求刑懲役10年)の判決を言い渡した。韓国で実刑判決を受けた大統領経験者は5人目。死刑を求刑された内乱首謀罪を含め複数の公判を抱える尹氏にとって、初の判決となった。

  • 【そもそも解説】韓国大統領、事件なぜ多い?

 公判は中継され、尹氏はスーツ姿で出廷した。

 尹氏を起訴した特別検察官の説明などによると、尹氏は昨年1月、内乱容疑などで尹氏を当時捜査していた高位公職者犯罪捜査庁が身柄拘束に乗り出した際、大統領警護庁に指示して令状の執行を妨害したとされる。

 聯合ニュースによると、特別検察側は論告求刑公判で「被告人が自身の犯行を隠蔽(いんぺい)し、正当化するために国家機関を私物化した重大犯罪だ」と指摘した。一方、尹氏は最終意見陳述で「大統領の警護はいくら過剰でもやりすぎではない」などと反論した。

 非常戒厳をめぐっては、内乱を首謀した罪などを審理する公判で特別検察官が尹氏に死刑を求刑した。このほか、非常戒厳の口実をつくるために北朝鮮の挑発を誘発しようとし、24年10月ごろに軍に無人機(ドローン)を北朝鮮に投入するよう指示したとされ、一般利敵の罪に問われた公判も別途進んでいる。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。