小泉進次郎防衛相は30日を軸に韓国の安圭伯(アン・ギュベク)国防相と会談する調整に入った。小泉氏の地元の神奈川県横須賀市で開催する案がある。航空自衛隊による那覇基地(沖縄県)での韓国空軍への燃料給油支援も実施し日韓の防衛協力を強化する。

防衛省は会談にあわせ、横須賀市内の海上自衛隊や米軍の基地を視察する案を検討する。安氏の来日は2025年9月に当時の中谷元防衛相とソウルで会談した際に確認した相互訪問の一環だ。日韓、日米韓の安保協力の重要性を確認する機会となる。

小泉氏は11月下旬に防衛省内で李赫(イ・ヒョク)駐日韓国大使と面会し、安氏と早期に会談を開くよう目指す姿勢を確かめていた。

会談に先立つ1月28日、空自が那覇基地で韓国空軍機に燃料の給油支援をする。同軍の飛行隊「ブラックイーグルス」などが2月にサウジアラビアで開く防衛装備品の展示会に向かう途中で同基地に立ち寄る。空自が21日に発表した。

空自から韓国空軍に給油支援をするのは初めてとなる。中東まで飛行するには途中で給油する必要があり、韓国が日本に支援を要請した。那覇基地で空自部隊と展示飛行に関する意見交換もする予定だ。

日韓は燃料や弾薬などを融通し合う「物品役務相互提供協定(ACSA)」を結んでいない。空自は自衛隊法の規定に基づき支援する。同法116条1項は自衛隊の任務に支障が生じない範囲で燃料を無償貸し付けできると定める。

空自から韓国空軍への給油支援は25年11月に調整していたが中止した。ブラックイーグルスが島根県の竹島(韓国名・独島)周辺で飛行訓練したと判明したためだ。

その後、自衛隊と韓国軍の交流は停滞した。韓国軍は9月の日韓防衛相会談で確認していた「自衛隊音楽まつり」への軍楽隊派遣を取りやめた。海上自衛隊と韓国海軍も救難・捜索訓練の開催を見送った。

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