トランプ米大統領は22日、訪問先のスイス・ダボスで、ウクライナのゼレンスキー大統領との会談を始めた。ロシアによるウクライナ侵攻について議論される見通しだが、終結に近づく兆候は現時点でみられない。
トランプ氏は21日、「ロシアもウクライナもディール(取引)をしたがっている」と主張。ロシアのプーチン大統領とゼレンスキー氏について「ディールをまとめる時期にきている。もしそうしないなら、彼らは愚かだ」と語った。
トランプ氏はこれまでも度々、終戦が近づいているとの見通しを語ってきた。だが、ロシアはウクライナに事実上の降伏を求めており、要求を後退させる気配はない。
トランプ氏が1年前に復権してから、ゼレンスキー氏との首脳会談はこれで8回目。先月28日に米フロリダ州であった前回の会談でも、実質的な進展はみられなかった。
ダボスでは世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)が開かれており、ウクライナからはウメロウ国家安全保障防衛会議書記やブダノウ大統領府長官が現地入りしている。ゼレンスキー氏は20日夜、「中身のない政治や成果のない議論は誰も望んでいない」と述べていた。
ウクライナのウメロウ国家安全保障防衛会議書記らは21日、米国のウィトコフ特使やトランプ氏の長女の夫クシュナー氏と協議した。17、18日に米国で2日間実施した協議に続くもので、ウメロウ氏によると、ウクライナの経済発展や戦後の復興、ロシアの再侵攻を防ぐための米国からの「安全の保証」について話したという。
一方、ウィトコフ氏は米CNBCに対し、22日にモスクワでプーチン氏と会談する予定を明かし、プーチン氏も、クシュナー氏を含めて会談する予定だと話した。ロシアの経済紙RBCによると、ウィトコフ氏は昨年、ロシアを6回訪問している。
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