ニューヨークのウォール街=遠藤啓生撮影

【NQNニューヨーク=戸部実華】22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸して始まり、午前9時35分現在は前日比452ドル98セント高の4万9530ドル21セントで推移している。トランプ米大統領が前日に欧州への追加関税を見送る考えを示し、米欧摩擦への懸念が薄れ主力株への買いが続いている。上げ幅は一時500ドルを超えた。

トランプ大統領は21日、米国によるデンマーク自治領グリーンランドの取得を巡って対立する欧州8カ国に対して2月から発動を予定していた追加関税を課さないと表明した。武力行使をしない考えも示した。米欧関係の悪化が懸念され、20日の米株相場が大幅に下げた後で22日も買う動きが続いている。

米経済の底堅さを示す指標も主力株の買いを後押ししている。朝方発表の週間の新規失業保険申請件数は20万件と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(20万8000件)を下回った。2025年7〜9月期の米実質国内総生産(GDP)の改定値は前期比年率4.4%増と、速報値(4.3%増)と変わらないとみていた市場予想を上回った。

22日午前発表の11月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比2.8%上昇した。食品とエネルギーを除くコアは同2.8%上昇した。いずれもダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想に一致した。株式相場への影響は限られている。

個別銘柄ではプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が上昇している。朝方発表した2025年10〜12月期決算で売上高は市場予想に届かなかったものの、調整後1株利益は市場予想を上回った。アメリカン・エキスプレスや、JPモルガン・チェース、エヌビディアも高い。一方、メルクやトラベラーズなどが売られている。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続伸して始まった。メタプラットフォームズやアルファベットといった主力株が買われている。

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