米ニューヨーク証券取引所(26日)=ロイター

【NQNニューヨーク=稲場三奈】27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落して始まり、午前9時35分現在は前日比356ドル25セント安の4万9056ドル15セントで推移している。ユナイテッドヘルス・グループなど医療保険関連が急落し、相場の重荷となっている。ダウ平均の下げ幅は500ドルを超える場面があった。

公的医療保険を管轄するメディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)が26日夕に2027年度から保険会社への支払いを前年比で0.09%引き上げる案を公表した。市場の想定を大きく下回ったことから、関連株に売りが出ている。ダウ平均の構成銘柄ではないが、ヒューマナやCVSヘルスが急落している。

ダウ平均の構成銘柄ではユナイテッドヘルス・グループが一時19%あまり下落した。同社が27日朝に発表した25年10〜12月期決算では売上高が市場予想に届かなかった。26年12月期見通しも市場の期待ほどではなく、売り材料となっている。

トランプ米大統領は26日夕、自身のSNSで韓国に対して「自動車や木材、衣料品、その他すべての相互関税について税率を15%から25%に引き上げる」と表明した。24日にはカナダに対する関税引き上げも示唆しており、米政権の関税政策を巡る不透明感は根強い。

半面、アップルやマイクロソフトなどハイテク株が高い。いずれも週内に25年10〜12月期決算を発表する。超大型ハイテク株「マグニフィセント7(M7)」のなかでもこのところ弱含む傾向があったことから、決算発表を前に買いを入れる動きが続いている。

その他のダウ平均の構成銘柄では、ナイキやアメリカン・エキスプレス、ホーム・デポといった消費関連株が安い。朝に四半期決算を発表したボーイングも下げている。半面、ジョンソン・アンド・ジョンソン(J&J)やキャタピラー、エヌビディアが高い。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は5日続伸して始まった。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も5日続伸して始まり、12日に付けた最高値(6977)を上回る場面があった。

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