
【ワシントン=共同】米厚生省は27日、公衆衛生を担う疾病対策センター(CDC)所長のスーザン・モナレズ氏が退任したと発表した。理由は明らかにしていない。米メディアは、ワクチン政策を巡って懐疑派のケネディ長官と対立し、辞任か解職を迫られていたと報じた。7月31日に就任したばかりだった。
反ワクチン団体を創設し、懐疑派として知られるケネディ氏は5月、健康な子どもと妊婦に対する新型コロナウイルスワクチンの接種推奨をやめると発表。6月にはワクチンの安全性や必要性を検討してCDCに勧告する諮問委員会の全委員を解任し、反ワクチン派の専門家を自ら選ぶなどワクチン政策の変更を進めている。
CDCを巡っては今月8日、南部アトランタにある施設で銃撃事件が発生し、警察官1人が死亡した。容疑者の男はコロナワクチン接種で病気になったとして逆恨みしたとみられていた。CDC職員らはケネディ氏に対し、ワクチンなどに関する不正確な情報を広めるのをやめるよう求める書簡を20日付で公表した。
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