ウォール街

【NQNニューヨーク=戸部実華】29日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸して始まり、午前9時35分現在は前日比162ドル56セント高の4万9178ドル16セントで推移している。前日夕に決算を発表した主力ハイテク株の一角が買われ、投資家心理を支えている。一方、マイクロソフトが一時12%安になるなど、ダウ平均は下げる場面もある。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、メタプラットフォームズが一時11%高となった。28日夕に発表した2025年10〜12月期決算と26年1〜3月期の売上高見通しが市場予想を上回った。人工知能(AI)の設備投資額を26年12月期に前期比で大幅に増やす計画も発表したが、26年は25年を上回る営業利益を創出するとの見通しも示した。

ダウ平均の構成銘柄ではIBMが大幅高で始まった。前日夕発表の四半期決算で売上高や特別項目を除く1株利益が市場予想を上回った。ソフトウエア部門が堅調だった。ハイテク以外では29日にそれぞれ決算を発表したキャタピラーとハネウェル・インターナショナルが買われていることも、ダウ平均を支えている。

半面、マイクロソフトは12%近く下げる場面があり、ダウ平均の重荷となっている。前日夕に発表した25年10〜12月期決算で成長の指針とされるクラウド基盤「アジュール」などの増収率が市場予想をわずかに下回り、26年1〜3月期の売上高見通しは市場予想とほぼ一致した。

イラン情勢を巡る地政学リスクが懸念されている面もある。ニューヨーク市場で相対的に安全な資産とされる金の先物相場が連日で大幅に上昇し、中心限月として最高値を更新する場面がある。

このほかの個別銘柄ではトラベラーズやメルクが高い。原油高を背景にシェブロンも上げている。一方、セールスフォースやアマゾン・ドット・コムは下げている。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は7営業日ぶりに反落して始まった。ソフトウエア関連株が売られ、指数の重荷となっている。テスラは買い先行後に下げに転じている。前日夕に発表した四半期決算が減収となった。高級2車種の生産からヒト型ロボット向けに転換する方針などを示した。

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