
【NQNニューヨーク=横内理恵】29日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に続伸し、終値は前日比55ドル96セント(0.11%)高の4万9071ドル56セントだった。四半期決算を発表したIBMやキャタピラーなどに買いが入り、指数を支えた。一方、マイクロソフトは大幅安となった。
IBMが5%上昇した。前日夕発表の2025年10〜12月期決算で売上高などが市場予想を上回り、好感した買いが入った。29日に決算発表したキャタピラーとハネウェル・インターナショナルも買われた。原油価格の上昇を受けシェブロンも高かった。
ダウ平均は安く推移する場面が多かった。マイクロソフトが10%近く下げ、重荷となった。28日発表の25年10〜12月期決算で成長をけん引するクラウド基盤「アジュール」などの増収率の実績や見通しが物足りないと受け止められた。設備投資の増加も懸念された。
セールスフォースの下げも目立った。ダウ平均の構成銘柄以外で、28日夕から29日にかけて決算を発表したクラウド業務管理のサービスナウやソフトウエアの独SAPの米預託証券(ADR)が売られ、ソフト関連が連れ安した。業務ソフトセクターは人工知能(AI)の台頭が経営の逆風になるとの懸念が強い。
主要株価指数は最高値圏で推移しており、前日には多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数が節目の7000を上回る場面があった。ハイテクを中心に利益確定売りが広がり、ダウ平均の下げ幅は一時400ドルを超えた。イラン情勢を巡る不透明感なども投資家心理の重荷となっている。
そのほかのダウ平均の構成銘柄ではウォルト・ディズニーやJPモルガン・チェース、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などが買われた。一方、アマゾン・ドット・コムとボーイングは下落した。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は7営業日ぶりに反落し、終値は前日比172.328ポイント(0.72%)安の2万3685.120だった。前日夕に決算を発表したテスラが安かった。データ分析プラットフォームのパランティア・テクノロジーズなどソフトウエア関連の下げも目立った。
メタプラットフォームズが10%あまり上昇した。28日夕発表の四半期決算や見通しが市場予想を上回り、AI投資の拡大が広告収入の成長に寄与していると受け止められた。
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