フィリピンの市民団体が2日、サラ・ドゥテルテ副大統領の弾劾(だんがい)を求める申し立てを下院に提出した。申し立ては、公金の不正使用などを指摘するもの。サラ氏に対する弾劾は昨年、手続き上の違反があるとして最高裁が違憲と判断したが、申し立て可能な期日を迎え、再び提出された。

 弾劾の申立書は、サラ氏が公金を不正に使い、国民の信頼を裏切ったと指摘している。フィリピン副大統領府は「適切な憲法手続きを通じ、申し立てに正面から立ち向かう用意がある」との声明を出した。

 サラ氏に対しては2024年末から25年2月に複数の弾劾申し立てが提出され、可決された。だが、最高裁は昨年7月、同じ公職者に対し、1年以内に複数回の弾劾手続きができないとする「1年ルール」に反するとして、2月の訴追を無効と判断。今年2月以降に再度、申し立てが可能としていた。

 政府高官の弾劾訴追をめぐっては、今年1月、弁護士らがマルコス大統領に対しても弾劾訴追状を下院に提出。洪水対策に絡んだ汚職を指摘するもので、下院は2日、申し立てが手続き上の要件を満たしていると判断した。

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