米音楽界の祭典、第68回グラミー賞の授賞式が1日夜(日本時間2日)、ロサンゼルスで開かれた。主要部門の「最優秀アルバム賞」には、米領プエルトリコ出身の人気ラッパーで歌手、バッド・バニーさんのスペイン語詞によるアルバム「デビ・ティラール・マス・フォトス」が選ばれた。式ではバニーさんら受賞者が、トランプ政権下の不法移民の取り締まりへの抗議を表明する場面もあった。
バニーさんはほか2部門でも受賞。スピーチで「ひとこと言いたいことがあります。アイス アウト。私たちは動物でもエイリアンでもなく、人間でありアメリカ人。憎悪の気持ちで人間がパワフルになっていくような気がして怖い」と、強引な手法で移民摘発を進める「移民税関捜査局(ICE)」を批判し、拍手を浴びた。また、最優秀アルバム賞の受賞時には「夢を追って故郷や国を離れなければならなかった全ての人々に賞を捧げたい」とも語った。
バニーさんは今月、米国最大のスポーツイベント、スーパーボウルのハーフタイムショーでパフォーマンスする予定。一方、昨年11月からの世界ツアーでは米国本土では公演しないと明らかにし、話題になった。
ビリー・アイリッシュさんも「ICE OUT」
最優秀楽曲賞を「ワイルドフラワー」で受賞した米シンガー・ソングライターのビリー・アイリッシュさんは「ICE OUT」と書かれたバッジを服につけて登壇。「私たちは戦い、声を上げ、抗議し続ける必要があると感じる」と呼びかけた。
最優秀レコード賞は、米ラッパー、ケンドリック・ラマーさんと米シンガー・ソングライターのSZAさんによる楽曲「luther」が受賞。最優秀新人賞には、英国のシンガー・ソングライター、オリビア・ディーンさんが選ばれた。
ダライ・ラマ14世のアルバムが受賞
今年のグラミー賞は95部門を表彰。「最優秀オーディオブック、ナレーション、ストーリーテリング・レコーディング賞」では、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世のアルバム「メディテーションズ」が受賞した。「最優秀インストゥルメンタル作曲賞」にノミネートされたジャズ作曲家の挾間美帆さんら、日本勢はいずれも受賞を逃した。
授賞式の冒頭では、Kポップグループ「BLACKPINK」のメンバー、ロゼさんと、米シンガー・ソングライターのブルーノ・マーズさんが、2人のコラボ曲で最優秀レコード賞や最優秀楽曲賞にノミネートされた「APT.」を披露した。
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