ビットコイン価格の下落基調が続いている=ロイター

【ニューヨーク=佐藤璃子】代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインの価格が3日、一時7万2000ドル台に急落した。2024年11月初旬以来、約1年3カ月ぶりの安値をつけた。ソフトウエア関連を中心とした米ハイテク株売りが進んだことで投資家のリスク回避姿勢が強まり、ビットコインの下落に拍車をかけた。

最高値から4割安

情報サイトのコインマーケットキャップによると、ビットコインは米東海岸時間の3日午後に7万2000ドル台に下落する場面があった。この日は米株式市場で米主力テック株に売りが広がり、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一時前日比2%安まで下げた。ビットコイン価格にも下落圧力がかかった。

ビットコイン価格は25年10月につけた最高値から約4割安の水準まで下げている。足元の地政学的緊張の高まりでリスクオフの売りが出ていたことに加え、利下げに慎重とされる元米連邦準備理事会(FRB)理事のウォーシュ氏が次期議長に指名されたことなどが重荷となった。

仮想通貨関連サービスを手がける米ギャラクシー・デジタルのアレックス・ソーン氏は「(ビットコインは)下降トレンドにあり、新たに明確な材料が出ない限り、短期的にこの流れが変わるとは考えにくい」と指摘する。

仮想通貨関連株も急落

新法を巡る先行き不透明感も投資家心理の重荷となっている。仮想通貨の規制枠組みを定める「クラリティー法案」の議論が、現在連邦議会の上院銀行委員会で停滞している。ロイター通信によると、2日にホワイトハウスで銀行側と仮想通貨企業側の対立の解消を目指す非公開会談が開かれたが、結論が出ずに終了した。

ビットコインの下落基調が続いていることを受け、仮想通貨関連銘柄にも売りが波及している。3日に仮想通貨交換業のコインベース・グローバルが一時前日比7%安、ビットコイン投資企業の米ストラテジー株が同9%安、仮想通貨イーサリアムに投資する米ビットマイン・イマーション・テクノロジーズが同8%安下げた。

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