ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から、今月24日で3年半が経ちました。
先週、アメリカのトランプ大統領は、「ロシアとウクライナの首脳会談に向けて調整を始めた」と明らかにしましたが、実現に向けては不透明な情勢が続いています。
県内に住むウクライナ人の親子も1日も早い停戦・和平合意を強く願っています。
(ヴィクトル・シヴィデンコさん)
「この戦争が早く終わって、自分の国に帰って、ゆっくりと生活をしながら、孫たちを育てながら生きたい」
ウクライナ人のヴィクトル・シヴィデンコさんと、ヴィクトリアさん親子です。
ヴィクトルさんは、ロシアによる軍事侵攻後、20年以上宮崎に住むヴィクトリアさんを頼り、避難してきました。
(アメリカ トランプ大統領)
「全て順調に進めば3者会談を開催でき、戦争を終結させる可能性が生まれるだろう」
(ウクライナ ゼレンスキー大統領)
「我々は準備ができている。3者会談への良い兆候だ」
今月18日、ホワイトハウスで、ウクライナのゼレンスキー大統領との首脳会談に臨んだアメリカのトランプ大統領。
その後、ヨーロッパの首脳も交えた会合を開き、侵攻後初となるロシアのプーチン大統領とゼレンスキー大統領による首脳会談に向けて、調整を始めたことを明らかにしました。
会談の開催は当初「2週間以内」とされてきましたが、実現に向けては、いまだ不透明な情勢が続いています。
(ヴィクトリア・シヴィデンコさん)
「毎回、交渉の話になると、ウクライナ人もとても期待する」
「でも、毎回、結局希望を失ってしまう状態。今回も戦争が終わりになってくるのではと、大きな期待をしていたんですけど」
停戦や和平合意に向けては、大きな焦点となっているのが、「領土問題」と「安全の保証」です。
ロシアはウクライナ領土の譲渡を求めていますが…
(ヴィクトル・シヴィデンコさん)
「戦争が終わるのに少しでも望みがあるのなら、どのような合意でも喜んでお受けする」
また、ヴィクトリアさんは、過去、ロシアが停戦合意を破った歴史があることから、「安全の保証」の確保を第一に訴えます。
(ヴィクトリア・シヴィデンコさん)
「条件にのるにしても、(ロシアが)次、戦争に来ないという信用がない、まず。ちゃんとウクライナを守るということだったら、サインをしてもいいのではないか」
2人が望むのは、「一刻も早い戦争の終結」その一点のみです。
(ヴィクトリア・シヴィデンコさん)
「ウクライナだけが戦争をやめたい、世界は戦争をやめてほしいと思っても、結局、ロシアも一緒にみんなと会わないと、話は続かない。(戦争が)すぐに終わってほしいですね、1日でも早く。それだけが望みですね、私たちの、ウクライナ人の」
停戦や和平合意に向けて、県内で避難生活を送るウクライナ人も首脳会談の実現、そしてトップの賢明な判断を待っています。
アメリカのシンクタンク「戦略国際問題研究所」が6月に発表したリポートによると、ロシア・ウクライナ双方合わせた兵士の死傷者は140万人近くになるとされています。
プーチン大統領とゼレンスキー大統領の首脳会談は実現するのか、実現に向けて、アメリカをはじめ世界各国はどのように働きかけ、日本はどう動くのか、戦争終結の一歩となる首脳会談の行方に注目です。
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