
【NQNニューヨーク=稲場三奈】5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落して始まり、午前9時35分現在は前日比304ドル38セント安の4万9196ドル92セントで推移している。テック株を中心に売りが出ているほか、代表的な暗号資産(仮想通貨)のビットコインなどの下落が投資家心理の重荷となっている。ダウ平均の下げ幅は600ドルを超える場面がある。
情報サイトのコインデスクによると、ビットコイン価格は5日朝に7万ドルを下回る場面があった。同日のニューヨーク商品取引所で金先物の4月物が一時3%安となり、銀先物価格(3月物)も下落率が12%超となる場面がある。投資家のリスク回避姿勢が強まり、株式の売りにつながっている。
5日発表の週間の米新規失業保険申請件数は23万1000件と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(21万2000件)を上回った。市場では「一部は悪天候が影響したが、労働市場にひびがみられる」(エバコアISIのスタン・シプレー氏)との声が聞かれ、株式相場の重荷となっている面がある。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、アルファベットが一時8%近く下落した。4日夕に発表した2025年10〜12月期決算で売上高が四半期として過去最高となり市場予想も上回った。人工知能(AI)が支えとなり広告収入が増加し、クラウド事業の成長が加速した。一方、設備投資計画が市場の想定以上だったことが不安視されている。
ダウ平均の構成銘柄では、アマゾン・ドット・コムやマイクロソフト、セールスフォースが安い。シェブロンやキャタピラーも売られている。半面、メルクやアムジェンは買われている。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3日続落して始まった。半導体のクアルコムが安い。4日夕発表の四半期決算と併せて示した26年1〜3月期の特別項目を除く1株利益見通しが市場予想に届かなかったことが売り材料視されている。
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