イランのエスラミ副大統領兼原子力庁長官

 【イスタンブール共同】イランのエスラミ副大統領兼原子力庁長官は9日、核問題を巡る米国との高官協議に関し、制裁が解除されれば保有する高濃縮ウランの濃縮度の引き下げに応じる可能性があるとの考えをテヘランで記者団に示した。国営イラン通信が報じた。  国際原子力機関(IAEA)によると、イランは昨年5月時点で濃縮度60%の高濃縮ウラン400キロ以上を保有。エスラミ氏は仲介役のトルコが提案したとされる高濃縮ウランのイラン国外への搬出について、米イラン協議で「真剣に議論されていない」と述べた。  米イランは今月6日、オマーンで約8カ月半ぶりに核協議を実施し、対話継続で合意した。イラン国営テレビによると、最高安全保障委員会のラリジャニ事務局長が10日、オマーンを訪問する。次回核協議に向けオマーン高官と意見交換するとみられる。  イランは、昨年6月の米国による核施設攻撃の前に高濃縮ウランを「安全な場所に移送した」と説明していた。政府高官は、イラン中部の濃縮施設のうち攻撃の被害が軽微だった地下施設で保管していると主張した。

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