エプスタイン氏(左)とマクスウェル受刑者=ロイター

【ワシントン=芦塚智子】米下院監視・政府改革委員会は9日、少女買春などの罪で起訴され自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン氏の共犯者、ギレーヌ・マクスウェル受刑者のビデオ証言を実施した。同受刑者は黙秘権を行使し、質問には答えなかった。同受刑者の弁護士は、トランプ大統領による恩赦や減刑があれば話す用意があると説明した。

マクスウェル受刑者はエプスタイン氏の元交際相手で、2021年に有罪となり禁錮20年の刑を受けている。

弁護士のX(旧ツイッター)への投稿によると、弁護士は同委員会に対して「(事件について)完全な説明ができるのは彼女(同受刑者)だけだ」と指摘し、トランプ氏やクリントン元大統領が違法行為に関与していないことも明らかにできると主張した。

トランプ氏はこれまで、同受刑者への恩赦や減刑の可能性を否定していない。

下院監視・政府改革委員会のコマー委員長(共和党)は記者団に対し、マクスウェル受刑者が黙秘権を行使したことについて「彼女とエプスタイン氏の犯罪や共謀者の可能性について多くの質問があった。非常に残念だ」と述べた。恩赦や減刑については否定的な姿勢を示した。

同委員会では26日と27日にヒラリー・クリントン元国務長官とビル・クリントン氏がそれぞれ証言する。共和が主導する同委員会は、クリントン夫妻のエプスタイン氏との関係や、違法行為を知っていたかなどについて追及するとみられる。

またコマー氏によると、司法省は黒塗り部分のないエプスタイン氏の捜査資料を議員が閲覧できるようにした。同省が一般公開した約350万ページ分の資料は、被害者の人権保護などを理由に黒塗りにされた部分が多い。議員から黒塗りなしの資料の提供を求める声が出ていた。

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