2030年までに有人月面着陸を目指す中国で11日、次世代ロケット「長征10号」による初の飛行試験が行われた。同時に、次世代有人宇宙船「夢舟」による緊急脱出試験も実施され、国営中央テレビ(CCTV)によると、いずれも成功したという。CCTVは「中国の有人月探査計画の開発が重要な節目を迎えた」と伝えている。

  • 南京博物院で美術品が不正流出 元院長ら関与、20億円で競売の品も

 長征10号は11日午前11時(日本時間午後0時)、南部・海南島の文昌宇宙発射場から打ち上げられた。中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報によると、高度105キロの宇宙空間に到達した。

 回収に向けた実験も行われ、CCTVの映像には、長征10号とみられるロケットが、海面に向けて噴射しながら垂直にゆっくりと高度を下げる様子が映っていた。環球時報によると、回収船から約200メートル離れた海面上に降りた。

 長征10号は、中国の有人月面着陸に向けて開発中。高さ約90メートルで中国では最大といい、月軌道まで宇宙船や着陸船を運ぶことが想定されている。

 今回、長征10号には次世代有人宇宙船「夢舟」の試作機も載せられた。夢舟は発射約1分後、高度約10キロで切り離され、パラシュートで海面に降下した。緊急時に乗員を脱出させるための実験という。

 新華社通信によると、中国は月探査について、無人探査機などによる探索、有人着陸、有人滞在の3段階に分けており、現在は有人着陸に向けた設備の開発段階にあたる。今後は次世代宇宙船や月着陸船による無人着陸を経て、30年までの有人月面着陸の実現を目指すとしている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。