イスラエルとレバノンとの国境地帯で平和維持活動を担う国連レバノン暫定軍は、1978年から活動を続け、これまで毎年、任期が更新されてきました。

しかし、レバノンのイスラム教シーア派組織 ヒズボラの動きを見過ごしているなどとイスラエルが批判を強めるなか、アメリカが延長に難色を示し、任期の更新が危ぶまれていました。

こうしたなか、国連安保理では28日、来年12月末まで任務を延長するものの、そこで活動を終え、その後、1年以内に部隊を撤退させるという決議が全会一致で採択されました。

アメリカのシェイ国連臨時代理大使は「時間を定め、秩序だった責任ある形で、任務を終了させる歴史的な決議だ」と述べて、歓迎しました。

決議ではレバノンの政府と軍が治安を維持することを目標にしていますが、レバノン南部では、依然、ヒズボラの勢力が強いほか、イスラエル軍は去年11月にヒズボラとの停戦が発効したあとも駐留を続けています。

このため、国連の監視が行き届かなくなることで、「治安の空白」を生みかねず、イスラエルとヒズボラの停戦の行方を含め地域情勢への影響が懸念されています。

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