関西外国語大学(大阪府)が昨年10月、中国と提携した中国語教育機関「孔子学院」を閉鎖したことが、大学側などへの取材でわかった。孔子学院はかつて国内の15大学が設けていたが、10校まで減少することになる。

 関西外大は2009年12月、国内の外国語大学では初めてとなる孔子学院を設け、市民も対象にした中国語講座を開いてきた。大学の説明では、23年に中国のほか、韓国やタイを含めたアジアの言語や文化の教育、相互交流をめざす「アジアセンター」をつくったこともあり、事業内容が重複する孔子学院の閉鎖を決めたという。関西外大の広報担当者は「発展的解消だと考えている。中国側との契約終了で、孔子学院が受けてきた支援はなくなったが、中国語教員は十分に確保できており、学習環境は変わらない」と話す。

 国内の孔子学院は21年に工学院大学(東京都)が閉鎖して以降、減少が続いてきた。22年に兵庫医科大学(兵庫県)、24年に福山大学(広島県)、昨年8月に武蔵野大学(東京都)が閉鎖した。

 孔子学院は、中国政府の国家プロジェクトとして始まり、海外の大学との提携により設置が進んだ。しかし、米欧では2010年代に入り、「中国共産党の宣伝機関」「学問の自由が脅かされる拠点になる」といった批判を受け、閉鎖が続いた。日本では、政府が昨年5月、国会質問に対し、「孔子学院の設置により、学校の教育研究活動に支障が生じている事実や、孔子学院などの活動に法令違反と認められる事実を承知していない」と答弁している。

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