中国の春節(旧正月)の大型連休が15日から始まる。今年の連休は9日間と長く、春節と前後の期間に延べ95億人が移動し、帰省や旅行などで移動する人数は「過去最多」と予測されている。一方、政府による渡航自粛要請が出ている日本への旅行者は例年に比べ減少する見込みだ。
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連休を含む2月2日~3月13日の40日間は「春運」と呼ばれる特別輸送態勢が組まれる。中国政府は、この期間の移動手段について、自家用車の利用者が8割で、鉄道の利用者は5億4千万人、飛行機の利用者は9500万人にのぼるという予測を発表。いずれも過去最多の人数という。
例年、春節の期間には多くの人が日本に旅行していた。しかし、中国メディア「第一財経」は11日、中国の航空情報サイトのデータから今年の春運の1週目は昨年の1週目と比較して中国と日本を結ぶ便が49・2%減少したと報じた。「搭乗率が低い不採算路線を削っているだけ」(日本の航空会社関係者)という見方もある。
人気の旅行先は
中国外務省は高市早苗首相による台湾有事に関する国会答弁があった昨年11月以降、日本への渡航自粛の呼びかけを繰り返し、1月26日にも春節を前に「日本社会の治安の不安定化」などを理由に再び自粛を要請している。
旅行予約サービスの「同程旅行」によると、中国大陸以外の人気旅行先トップはソウルで、人気順にバンコク、シンガポール、クアラルンプール、香港などと続く。
「人気」の定義は示されていないが、日本の都市はトップ10のランキングの中に入らなかった。ソウルがトップになったのは、昨秋から韓国行きの団体旅行についてビザ免除となった影響もあるとみられる。
一方で、停滞した中国国内経済を刺激しようと中国政府は国内旅行の促進に力を入れる。中国政府が11日に開いた春節期間中の消費活動に関する記者会見によると、各地で年越しイベントを開催したり、観光地の営業時間を延長したりして、観光を盛り上げるという。
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