パレスチナ自治区ガザ最南部にあり、エジプトとの境界であるラファ検問所の再開後、人の往来はわずかにとどまっている。国連によると、2日から10日までにエジプトへ出た傷病者は91人。通行した住民は故郷に戻れたと喜ぶ一方、イスラエル軍の厳しい検査に不満の声も漏れる。 米政権が主導するガザ和平計画「第2段階」はイスラム組織ハマスの武装解除といった難題が待つが、打開の道筋は見えない。ハマスに対するイスラエルの疑念は強く、往来が元に戻るまでには時間がかかりそうだ。 「弟はやっと手術が受けられる」。6日にエジプトへ出たハディルさん(27)が電話取材に安堵した様子で話した。弟アムジャドさん(25)は2024年7月、イスラエル軍の砲撃で左脚を負傷し、手術が必要な状態でテントでの避難生活を送っていた。 アムジャドさんは歩くのも困難で、ハディルさんが支えながら検問所を越えた。「ガザを出るまでに6時間以上かかった。荷物検査や身体検査が何度もあり、刑務所のようだった」と説明した。
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