
【ニューヨーク=共同】国連は14日、「紛争関連の性暴力」の年次報告書を公表した。パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルとウクライナを侵略するロシアの治安部隊が、それぞれ性暴力を加えたとする「確かな情報」があると指摘。調査への協力を求め、協力しなければ来年の報告書で性暴力の「関与や責任が疑われる団体リスト」の一覧に両国を加えると警告した。
公表に先立ち、イスラエルのダノン国連大使は国連のグテレス事務総長から通告があったと明かした上で「根拠のない主張だ」と反発した。
今回の報告書は2024年1〜12月に調査。ガザのイスラム組織ハマスが拘束する人質に性暴力を加えた「説得力ある情報を入手した」として、ハマスはリストに記載された。
イスラエルについては、刑務所や軍施設でパレスチナ人に性暴力を加えたとする情報を確認。ロシアに関してもウクライナ兵の捕虜や、ウクライナで占領する地域の民間人に対する性暴力が記録されたとした。イスラエル、ロシアの両国ともに国連の調査を拒否し、情報は限定的だとしている。
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