金与正朝鮮労働党副部長=AP

【ソウル=小林恵理香】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長は18日付の談話で、韓国との軍事境界線で警戒活動を強化すると明らかにした。韓国のドローン(無人機)が北朝鮮側に飛来した問題を巡る韓国政府の対応を受けて朝鮮中央通信が談話を伝えた。

韓国側は18日に鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一相が記者会見し、韓国の民間人3人が2025年9月から26年1月にかけてドローン(無人機)を4回にわたって北朝鮮に飛ばしたと発表。今後、罰則強化など再発防止に取り組むと強調していた。

金与正氏は「再発防止の意思表明を高く評価する」と主張した。一方で「主権への侵害行為が再発する時には恐ろしい事態に直面することになる」と韓国を威嚇した。

北朝鮮は1月、韓国から飛来した無人機が北朝鮮の領空に侵入したと主張した。韓国側は軍と警察の合同捜査チームを構成し、事実関係を巡り調査を続けている。現在、民間人3人に加えて軍や情報機関も捜査の対象となっている。

韓国の鄭統一相は無人機を北朝鮮に飛ばす行為について「李在明(イ・ジェミョン)政権の平和共存政策に冷水を浴びせ、敵対と葛藤をあおろうとする意図が明白だ」と指摘した。

このほかにも現在、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領は「非常戒厳」の口実をつくるために北朝鮮との武力衝突を誘発しようと北朝鮮にドローンを飛ばすよう軍幹部に指示したとして「一般利敵罪」で起訴されている。

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