有人月探査計画に使う予定のロケット(2月、米南部フロリダ州)=ロイター

【ヒューストン=大平祐嗣】米航空宇宙局(NASA)は21日、月を周回する有人探査用ロケットで新たな問題が発生したと発表した。米国主導で日本も参加する「アルテミス計画」の第2弾で、早ければ3月6日としていた打ち上げは延期となる。延期は今月上旬に続き2度目。次の打ち上げ候補の日程は4月となる。

南部フロリダ州のケネディ宇宙センターでロケットの整備中にヘリウムの供給が中断した。ヘリウムはエンジン動作環境の維持などに使う。原因を調査中といい、打ち上げ場所から組み立て棟にロケットを戻す準備を進めている。

NASAのジャレッド・アイザックマン長官はX(旧ツイッター)で「(ロケットを建屋に戻すため)3月の打ち上げ機会は対象外となる」と投稿した。

NASAは19日に燃料注入の試験が成功し打ち上げ準備を始めると発表したばかりだった。今月上旬にも試験中に液体水素が漏れて8日の打ち上げ予定を撤回していた。NASAは今後詳細について説明会を開くとしている。

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