
【クライストチャーチ=共同】日本人28人を含む計185人が死亡したニュージーランド地震は22日、発生から15年となった。被災地の南島クライストチャーチの国立追悼施設で市主催の追悼式が開かれ、地震があった午後0時51分(日本時間午前8時51分)に黙とう。鐘を鳴らして犠牲者の名前を読み上げた。
市内のカンタベリーテレビ(CTV)ビルの倒壊で語学研修中に亡くなった富山外国語専門学校(富山市)の生徒、堀田めぐみさん(当時19)の両親が2年ぶりに出席。滋賀県の助産師、平林祐子さん(同28)の両親も参加した。日本人遺族は年齢を重ね、現地入りする機会が少なくなっているという。
平林さんの母、ちづるさん(67)は「次いつ来られるか分からない。節目に訪れ、けじめをつけておきたかった。太く短く生きた娘を称賛してあげたい」と話した。

この日は富山外国語専門学校でも追悼の集いが開かれ、横田沙希さん(当時19)を亡くした父、政司さん(70)が遺族代表としてあいさつし「犠牲になった学生を忘れることなく、バトンをつないでいってほしい」と参列者に語りかけた。
地震では日本人28人を含め、死者の6割超に当たる計115人がCTVビルの倒壊で命を落とした。王立委員会が設計の欠陥を指摘したが、警察は刑事責任追及を断念。2020年に当時の市長が道義的責任を認め、謝罪した。業界団体は設計企業代表の監督責任を問い罰金を命じている。
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