フランス大統領府は24日、パリのルーブル美術館のロランス・デカール館長が辞表を提出し、マクロン大統領が受理した、と発表した。昨年10月に起きた盗難事件以降、辞任を求める声が高まっていた。

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 仏大統領府は声明で、「美術館が新たな推進力を必要としている今、責任ある行動として辞表を受理した」と発表。新たな館長のもとで警備強化や大規模改修計画を進めていくとしている。

 AFP通信によると、デカール氏はオルセー美術館の館長を経て、2021年に女性として初めてルーブル美術館長に就任。25年10月、宝飾品の盗難事件が起きた直後に辞任を申し出たものの、ダチ文化相が慰留していた。

 デカール氏は24日、仏紙フィガロのインタビューに対して、「盗難事件は、建物の老朽化や設備の劣化、来館者の混雑などの問題を残酷な形で浮き彫りにした」と言及。自身の責任を認めた上で、まだ見つかっていない盗難品について「(戻ってくることを)絶対に信じている」と述べた。

 ルーブル美術館では昨年12月以降、職員らが警備体制や人員不足の改善を訴えてストライキを少なくとも4回実施。今月には美術館職員やガイドが関与したとされる大規模な入場券の不正事件も明らかになり、混乱が続いている。

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