日本時間の20日未明、注日米首脳会談が行われ、高市総理とトランプ大統領は、お互いにべた褒めするなど、和やかなムードで会談が進みました。

ホルムズ海峡を巡る問題では、発言に変遷があったものの、今回の日米首脳会談では機嫌がよかったように見えたトランプ大統領。

20日放送の「旬感LIVE とれたてっ!」には、米中の安全保障などが専門のキヤノングローバル戦略研究所・峯村健司氏と元NHK政治部記者のジャーナリスト・岩田明子氏が出演し、トランプ大統領の『ご機嫌メーター』を使いながら解説しました。

■日米首脳会談までのトランプ大統領の“機嫌”は「『怒り』に振り切っていた」峯村氏

日米首脳会談までのトランプ大統領の“機嫌”は「『怒り』に振り切っていた」と峯村氏は解説します。

【峯村健司氏】「トランプさんこの直前までで言うと、ホルムズ海峡を守ろうと同盟国と『一緒に船出してやってね』というふうに言ったんですが、気づいたら『あれ、誰も賛成してくれない』ということで、不機嫌というか、あまり面白くなかった状況」

トランプ大統領は日本などに艦船を派遣するよう呼びかけたものの、協力を得られなかったことから、『支援は必要ない』とXで投稿もしています。

ただ、峯村氏はXでの投稿内容は「額面通り受けてはいけない」と話します。

【峯村健司氏】「ある意味拗ねて『もういいよ』ってさじを投げたような状況が実は本意だったんだろう。若干ヤケになっているところがあると思う」

■日米首脳会談では『かなり機嫌がよかった』トランプ大統領

一方で、日米首脳会談でトランプ大統領の「“機嫌”はかなりよかった」と峯村氏。

【峯村健司氏】「高市さんと久しぶりに会ってみて、ハグして喜んで。会談前のカメラの映像とか見たんですが、相当笑みを浮かべていたんですね。ちょうどホワイトハウスの知り合いとやりとりをしたら『かなり機嫌がよかった。久しく見たことがないビッグスマイルだった』と言っていた。

やはり近頃機嫌が悪かったらしいんですね。イランの問題とか思い通りにいってないということで、私もここ最近のこの映像見たんですが、仏頂面が多かったなとも見える。そこで高市さんと会って、少し心が和らいだというところはあるのかな」

■トランプ大統領の“ご機嫌”は「中座」からもみえる?

トランプ大統領の“ご機嫌”が良いか悪いかは、会談などで“中座するかどうか”からも見えると岩田氏は話します。

【岩田明子氏】「怖いのは、トランプさんはカメラがいなくなった会談の途中で、自分の言葉に興奮して急に怒り出して中座するパターンもあるので、これがなかったというのも今回よかったと思う」

水面下では、自衛隊の艦船派遣が要求されている可能性はあるのでしょうか?

【峯村健司氏】「少なくとも今日までの段階で、私が知る限りアメリカ側も日本側もそのようなやり取りはしていないです。

重要なのは防衛大臣、ヘグセス戦争長官(国防長官)との会話の中で、そういう話は特に出たという話は聞いてませんし、やはりヘグセスさんは相当日本の憲法とか集団的自衛権の仕組みを理解されているようなので、水面下でもそういう話は出てないということを考えれば(日米首脳会談に点数をつけるならば)95点ぐらいなのかなと思いますね」

■「STEP UP」を何度も使っていたトランプ大統領 真意は…

一方で、トランプ大統領の発言にある不安な要素が隠されていると峯村氏は指摘します。

トランプ大統領は会談で「STEP UP」という言葉を何度も使っていて、峯村氏によると「まだ足りてないからもっと努力しろ」という意味合いがあるということです。

場合によっては、この言葉が「アメリカが『艦船派遣を求める』」ということを意味する可能性もあると話します。

【峯村健司氏】「STEP UPは『行動してね、強めてね』と訳されるんですが、ニュアンスとしては、『今はあんまりだけれども、もっと頑張って』というような意味を持つ。『責任を持って頑張って』という意味がある。

結構強い言葉を使ってたんですよね。イランの件も今回は艦船を出さないというところで問われなかったんですけれども、今後『もっとあれやってよね』という要求が高まる可能性は十分ある言葉かなと見ていますね」

【岩田明子氏】「今後、『艦船を出せ』とか何か具体的な貢献を求めてくる可能性は十分あると思うけれども、戦争が終わらないことには日本はできません。

それは想定した上で、ざっくり協力して、あとは実務者に任せるという大きなアウトラインを作って日本は臨みましたので、今後要求が出てくるだろうというのは一応想定内で今回帰ってきています。

ただそうは言っても、晩餐会でも本当に盛り上がりを見せていましたので、そこの部分を最大限利用していくところかなと思いますね」

■晩餐会でまさかの「X JAPAN」

【岩田明子氏】「首脳同士が会うのは2回目ですけど、親密度が上がっていくというのが大事なんです。

さらに個人的に腹を割った話ができるということ、本心何考えてるのかっていうことを、聞けるようになることはすごく大事。

できればこれからは事前にアナウンスの電話、あるいは事後にこういうことだったんだという電話のやりとりが出てくると、より深まるかなというふうに思いますね」

今回の晩餐会ではどういうやりとりがあったのでしょうか。

【岩田明子氏】「晩餐会では、高市さんの十八番でもあるX JAPANの『Rusty Nail』が流れる中、両首脳が入り、高市さんは口ずさんでいたようです。あとトランプさんがメニュー表に『You are great』って書いてサインをして、高市さんに渡した。こういうところがトランプ流ですよね」

今回の日米首脳会談は、イラン側からはどう見えているのでしょうか。

【峯村健司氏】「今回の会談だけを見ると、イランを刺激するぎりぎりのところで止めてるとは思います。ただこれ在日米軍基地からですね結構米軍の船が出たりしてますので、このあたりをイランが敵対行為ととるリスクは少し残ってますね」

(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2026年3月20日放送)

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