
【台北=共同】台湾で1996年に初めて総統の直接選挙が行われてから23日で30年となった。頼清徳総統は、台湾の民主化とその後の繁栄にとって重要な節目だったとフェイスブックへの投稿で強調した。台湾統一を目指す中国の軍事的な圧力に負けず民主主義を守るべきだと訴えた。
台湾を自国領と見なす中国は当時、選挙に反対して台湾近海にミサイルを発射し軍事演習を実施した。頼氏は「台湾人は脅しに屈することなく投票し、自由と民主主義の扉を開いた」と振り返った。
選挙をしていなければ「今の民主的で繁栄した台湾はなかった」と指摘。半導体産業で世界をリードする経済力を持つようになったのも民主化の基盤があったからだとの考えを示した。中国に対する防衛力を高めるべきだと主張した。
第2次大戦後、台湾は国民党による独裁体制が続いた。同党の故李登輝総統の時代に民主化を推進。初の総統選は李氏が当選した。その後は今の与党の民主進歩党(民進党)との間で政権交代を繰り返している。
頼政権は今年から8年間で計1兆2500億台湾元(約6兆2千億円)を防衛力強化に費やす特別予算案を打ち出している。ただ立法院(国会)では対中融和路線の国民党など野党が多数の議席を占め、予算の減額を主張している。
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