
【NQNニューヨーク=横内理恵】26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まった。午前9時40分現在は前日比243ドル94セント安の4万6185ドル55セントで推移している。米とイランの停戦交渉が難航することへの警戒が重荷となっている。半面、状況を見極めたい投資家も多く、ダウ平均は一時上昇に転じた。
イランは米国による15項目の和平計画を拒否し、5項目の条件を米側に提案したと伝わる。前日にはイランのアラグチ外相が交渉に消極的な姿勢を示していることが報じられていた。トランプ米大統領は26日、自身のSNSでイランへの不満をあらわにし、「手遅れになる前に早く真剣になった方がいい」と投稿した。
トランプ氏は23日朝にイランのエネルギーインフラへの大規模な攻撃を28日まで5日間延期すると表明していた。米国は米陸軍の精鋭部隊などを中東に追加派遣し、大規模な軍事作戦にも備えている。停戦交渉で折り合いがつかなければ、戦闘が激しくなるとの見方がある。
中東の混乱が早期に終息するとの期待が後退し、米原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近5月物は1バレル94ドル台と25日終値(90.32ドル)を5%上回る場面があった。欧州の指標原油である北海ブレント先物の期近物は一時106ドル台に水準を切り上げている。原油価格の上昇は投資家心理を冷やしている。
主力銘柄への売りが一巡した後、ダウ平均は小幅な上昇に転じた。週末に向けて停戦協議が進む可能性も意識されている。中東情勢に関するニュースをにらみ、荒い値動きが続いている。
ダウ平均の構成銘柄ではエヌビディアやキャタピラー、ボーイングやアマゾン・ドット・コムなどが売られている。一方、シスコシステムやIBMなどが高い。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は反落して始まった。半導体株が全般に売られている。メタプラットフォームズやデータ分析プラットフォームのパランティア・テクノロジーズも安い。
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