
【ニューヨーク=佐藤璃子】米ニューヨーク市内の金融機関が2025年に従業員に支払ったボーナス(賞与)の平均額が、前年比6%増の24万6900ドル(約3900万円)となった。データが遡れる1987年以降で、過去最高額を記録した。ウォール街の金融機関の堅調な業績が、従業員のボーナスの伸びにつながったと見られる。
米ニューヨーク州の会計監査官が26日、ニューヨーク市で証券業を手掛ける金融機関従業員のボーナスの推計を公表した。総額は前年比9%増の492億ドルで、こちらも過去最高という。インフレ調整後のデータと比較すると、平均支給額は過去5番目に高い水準となった。

会計監査官のトーマス・ディナポリ氏は「国内外で情勢の変動が続いているにもかかわらず、ウォール街は25年の大半において堅調な業績を上げた」と指摘。活発な取引や有価証券の引受業務などが利益やボーナスを押しあげたと説明した。
発表資料によると、ニューヨーク市における同業界の雇用者数(速報値)は25年に前年比1.6%減の19万8200人となった。24年には20万1500人と過去30年で最多とされていたが、25年には4年ぶりに減少に転じた。ニューヨーク市は依然として全米の金融の中心地である一方、雇用増加のペースは国内の他地域のほうが速くなっているという。
ディナポリ氏は「地政学的緊張が世界的な波及効果をもたらす中で金融セクターや経済に対する見通しに大きなリスクが生じている」と指摘した。
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