
【ワシントン=時事】米運輸省海事局は26日、紅海とアデン湾を結ぶ要衝バベルマンデブ海峡などを航行する船舶に対し、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が攻撃を仕掛ける恐れがあると警告した。攻撃対象となることを避けるため、船舶自動識別装置(AIS)を停止するよう呼び掛けている。
海事局によると、米国や英国、イスラエルと関連する船舶を対象に「テロ行為や敵対行為」のリスクが高まっている。敵対行為には弾道・巡航ミサイルやドローンによる攻撃や拿捕(だほ)が含まれている。
イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」に近いタスニム通信は25日、米国がイラン本土や島しょ部で地上作戦に踏み切った場合、「別の戦線」が開かれると報道。軍事筋が「イランはバベルマンデブ海峡への脅威を構築する意思と能力を持っている」と語ったと伝えている。
フーシ派は、2023年10月にパレスチナ自治区ガザでイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まると、紅海を航行する商船を狙って攻撃を開始。ガザで停戦が成立した昨年10月までの約2年間で商船攻撃は100回以上を数え、60カ国以上に影響を及ぼしたという。
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