イランとの停戦協議は進んでいるのでしょうか。トランプ大統領の発言を見ていきます。

トランプ大統領は、イラン政府の要請に基づきエネルギー施設の攻撃を10日間延長すると表明しました。
理由については、「ホルムズ海峡で船舶の通過を許可してくれたからだ」と説明をしています。

一方で、アメリカメディアは仲介者の話として、「イランは(延期を)要請していない」と報じているということです。

青井実キャスター:
意見の食い違いが出ているわけですが、何が本当で何が嘘なのか。

SPキャスター・柳澤秀夫氏:
少なくともトランプ大統領の言葉を額面どおりに受け止めることはできないと思いますね。
楽観論が出てきている感じがするんですが、これは原油価格の高騰を抑えたい。市場の不安を少しでも和らげたいという思惑だと思うんですよね。
それと、10日間延期したという言葉がありますが、これは時間稼ぎだと思いますね。

その一方で、アメリカは軍事力を使った圧力を強めています。
アメリカメディアによりますと、アメリカ国防総省がイランに対する最終攻撃を検討しているということです。

内容は、石油の積み出し拠点となるカーグ島の占領やホルムズ海峡にあるララク島の地上作戦。
さらに、高濃度ウラン確保に向けた地上作戦。また、核施設への大規模空爆などを対象に行うとしています。

さらにトランプ大統領は、中東地域に最大1万人の地上部隊の追加派遣を検討することにしているということです。

青井実キャスター:
報道が仮に事実であれば、和平交渉をしたり最終攻撃を同時に進めているということになりますけれども。

SPキャスター・柳澤秀夫氏:
力でたたくのと交渉という両方のダブルトラックでいくんだと思います。増派ということですが、いまホルムズ海峡やペルシャ湾の一番奥のカーグ島が出ていますが、もうひとつ、紅海の出口ですよね。
そこもフーシ派がいま攻撃はしてないですけど、フーシ派の脅威がありますから、そこも1つアメリカが気にしているところだと思います。
ただ、出口戦略をアメリカが描くとはいっても、アメリカ単独で出口を描くことができない。つまりイスラエルという国の思惑みたいなのものが、複雑に絡んできていると思います。

イスラエルの動きについて、イランの指導者らに対する攻撃を続けているイスラエル軍ですが、新たにイラン革命防衛隊のタンシリ海軍司令官を殺害したという情報があります。

ネタニヤフ首相は、“タンシリ司令官がホルムズ海峡の事実上の封鎖を主導した人物だから標的にした”というふうに明らかにしています。

宮司愛海キャスター:
このようにイスラエルが攻勢を強める中で、本当に停戦に向けた動きは進んでいくんでしょうか?

SPキャスター・柳澤秀夫氏:
イスラエルのネタニヤフ首相にしてみると、イランにとどめを刺すためには、いま絶好の機会だというふうに捉えていると思います。
この機に、とにかく一気にイランをたたきたいということですから、アメリカはできるだけ早めに終息させたいという思いがあっても、イスラエルの思惑がある限りはなかなか終戦、あるいは対立の緩和に向けた道筋は見えてこないと思います。

宮司愛海キャスター:
仲介者に関しても、ヨーロッパはこういった問題と距離を置く中で一体誰が担えるのか。
まだまだ先行きが見通せない状況が続きます。

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