ニューヨークのウォール街=遠藤啓生撮影

【NQNニューヨーク=田中俊行】27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落して始まり、午前9時35分現在は前日比382ドル73セント安の4万5577ドル38セントで推移している。中東情勢の緊迫化が続くなかで米原油先物相場が上昇し、株式相場の重荷になっている。ダウ平均は500ドル超安をつける場面もある。

船舶情報会社マリントラフィックは27日、中国海運最大手の中国遠洋海運集団(コスコ・グループ)のコンテナ船2隻がホルムズ海峡を通過できず引き返したと、SNSに投稿した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル電子版は「ホルムズ海峡を通過できるのはイラン向けの家庭用品や自動車などを積んだ船舶だけだ」と報じた。

エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡の航行を巡る不透明感から、米原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近5月物は米東部時間27日朝の取引で一時1バレル97ドル台と、26日終値に比べ約3%上昇した。

エネルギー高がインフレ懸念を強め、米長期金利は一時4.48%と2025年7月以来の高水準を付けた。原油高や金利上昇が投資家心理を冷やし、株には売りが先行した。

トランプ米大統領は26日、イランの発電所への軍事攻撃を4月6日まで停止すると表明した。27日までとしていた猶予期間を10日間延長する。もっとも、米国防総省が最大1万人の地上部隊を追加派遣することを検討していると、ウォール・ストリート・ジャーナルが26日に伝えた。戦闘が激化するとの警戒感が強く、株式に買いを入れる投資家は限られている。

ダウ平均の構成銘柄では、アマゾン・ドット・コムやマイクロソフト、セールスフォースが安い。ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェース、アメリカン・エキスプレスも下落している。一方、ウォルマートやコカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は上昇している。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続落して始まった。情報セキュリティーソフトのパロアルト・ネットワークスやサイバーセキュリティーのクラウドストライク・ホールディングスが安い。アルファベットとブロードコムも売られている。

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