ロシア宇宙企業「ビューロー1440」は28日までに、人工通信衛星16基を地球低軌道に投入し、国産の衛星通信網の構築に着手した。今後数十回にわたって数百基の衛星を打ち上げるといい、来年に本格的な商用サービス開始にこぎ着けたい考えだ。

プーチン政権がウクライナ侵略を4年を超えて続ける中、外国に頼らない独自の通信を確保する狙いがある。同種の衛星通信網「スターリンク」を展開する米宇宙企業スペースXの「ライバル」(米ブルームバーグ通信)に成長すると見る向きもある。

構築の背景には、スターリンクを提供されたウクライナに技術面で後れを取っているという焦りもありそうだ。ロシア軍は、米国の制裁で使えないはずのスターリンクを前線で不正に活用。ウクライナの苦情で2月、スペースXがロシア軍のアクセスを遮断した経緯がある。

ビューロー1440による衛星通信網の名称は「ラススベート(夜明け)」。社名の数字は、1957年に旧ソ連が打ち上げた世界初の人工衛星「スプートニク1号」が地球を1440周したという歴史にちなんでおり、往年の宇宙大国の威信を懸けている。(時事)

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