
【北京=共同】北朝鮮メディアは29日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が大陸間弾道ミサイル(ICBM)用の大出力エンジンの地上燃焼実験を視察したと報じた。軍需部門やミサイル開発の担当幹部らが同行。改良型のエンジンで昨年9月の燃焼実験より最大出力が増した。エンジンが炎を噴射する写真も公開した。
エンジンは炭素繊維の複合材料を用いた固体燃料式。開発は2月の党大会で掲げた国防5カ年計画の一環だとしている。燃焼実験を重ねており、今後は発射実験に向けた動向に注目が集まる。
北朝鮮はトランプ米大統領の2期目就任以降、ICBMを発射していない。武力行使をためらわないトランプ氏に対し、過度な刺激を避けているとみられる。
金氏は、戦略兵器の開発が「既に重大な変化局面を迎えている」とし、実験には「国家の軍事力を最強の水準に引き上げる意義がある」と強調。経済効果が優れているとも言及しており、燃料のエネルギー効率などが改良された可能性がある。
炭素繊維の複合材料は軽く耐熱性に優れている点から、射程を延ばしたり、弾頭の積載量を増やしたりできるとされる。北朝鮮はICBMに複数の弾頭を搭載する多弾頭化を目指していると分析されている。
金氏は軍の特殊作戦部隊の訓練や、戦車の迎撃システムの試験も視察した。いずれも日程は明らかにされていない。
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