
中国やロシアなどが創設した国際的な枠組み、上海協力機構の首脳会議は、8月31日から中国の天津で始まりました。
今回の首脳会議には、中国の習近平国家主席をはじめ、ロシアのプーチン大統領やインドのモディ首相、それにイランのペゼシュキアン大統領など20を超す国の首脳が出席し、31日夜は習主席と彭麗媛夫人が歓迎のレセプションを催しました。

2日目の1日は、加盟国の首脳による会議が開かれ、習主席が演説するほか、現在の国際情勢について意見を交わしたり、今後の多国間の協力のあり方などについて協議したりすることにしています。
そして「天津宣言」を発表するほか、首脳会議の成果として安全保障や経済協力の強化についても文書を採択することにしています。
中国としては、今回の首脳会議を通して、中長期的な競争相手と見ているアメリカなどを念頭に、新興国や途上国などいわゆるグローバルサウスの国々との関係を強化し、連携をアピールしたいねらいがあるものとみられます。
プーチン大統領が習国家主席と会話

ロシアのウシャコフ大統領補佐官は記者団に対し、上海協力機構の首脳会議のため中国を訪れているプーチン大統領が中国の習近平国家主席とことばを交わしたと明らかにしました。
ウシャコフ氏は、2人はロシアとアメリカの最近の接触について議論したとしていて、ウクライナ情勢をめぐって8月15日にアメリカのアラスカ州で行われたトランプ大統領とプーチン大統領との会談に言及したことを示唆しました。
プーチン大統領は2日、北京で習主席と首脳会談を行う予定です。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。