燃料価格が上昇している(2日、ベルリンの給油所)=ロイター

【フランクフルト支局】欧州連合(EU)統計局が31日発表した3月のユーロ圏の消費者物価指数は速報値で前年同月比2.5%上昇した。2月の1.9%から拡大し、2025年1月以来の高い上昇率となった。中東情勢の緊迫からエネルギー価格が高騰した。

エネルギーは前年同月比で4.9%上昇した。2月は3.1%のマイナスだった。米国とイスラエルがイラン攻撃に踏み切った2月末以降の原油や天然ガス価格の急上昇が反映され始めた。

価格変動の大きいエネルギーや食品などを除くと2.3%の上昇で2月(2.4%)から鈍化した。食品などが2.4%、サービスが3.2%とそれぞれ上昇したが前月からは鈍化した。

国別の伸び率はドイツが2.8%、スペインが3.3%と軒並み加速した。ユーロ圏21カ国で最も高かったのはクロアチアの4.7%だった。

ユーロ圏の前年同月比の伸び率は事前の市場予想である2.6%をわずかに下回った。欧州中央銀行(ECB)の物価目標である2%の水準に3カ月ぶりに達し、市場では早期利上げ観測が広がる。ECBのラガルド総裁は25日の講演で「エネルギーショックが長期化すればインフレは加速しうる」と警戒感を示していた。

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