
【NQNニューヨーク=戸部実華】3月31日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸して始まり、午前9時35分現在は前日比373ドル34セント高の4万5589ドル48セントで推移している。米国がイランでの軍事作戦を早期に終了させる可能性が意識され、投資家心理を支えている。ダウ平均の上げ幅は600ドルを超える場面があった。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは30日、トランプ米大統領が側近に対してホルムズ海峡が封鎖されたままでも対イラン軍事作戦を終える用意があると伝えたと報じた。市場では米政権が想定している4〜6週間というタイムラインを超えて紛争を長期化させないとの観測が広がった。
ダウ平均は前週末に2月に付けた最高値からの下落率が「調整局面入り」の目安とされる10%に達した。急速に売られすぎたとみる投資家が主力銘柄に押し目買いを入れている面もある。31日は月末と四半期が重なり、運用成績をよくみせるために一部の機関投資家による「お化粧買い」が相場を支えているとの見方もある。
このところ売りに押されていた巨大ハイテク株が持ち直していることも相場を押し上げている。アマゾン・ドット・コムやエヌビディア、マイクロソフトが高い。ダウ平均の構成銘柄ではないが、メタプラットフォームズやアルファベットも買われている。
もっとも、米東部時間30日夜にはクウェートの原油タンカーがイランの攻撃を受けたと伝わるなど、中東情勢を巡る不透明感は依然として強い。中東地域での軍事衝突の継続は、引き続き投資家の慎重姿勢を促している面がある。
米原油先物市場では米東部時間30日夜の時間外取引でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近5月物は1バレル106ドル台後半と30日終値(102ドル台後半)を上回る場面があった。31日朝は前日終値近辺で推移している。荒い値動きが続く原油先物価格の動きをにらみながらの取引も続いている。
ダウ平均の構成銘柄ではキャタピラーやボーイング、ナイキが買われている。メルクとJPモルガン・チェースも高い。半面、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)とベライゾン・コミュニケーションズは下げている。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発して始まった。上昇率が一時2%を超えた。エヌビディアが20億ドルを出資すると発表した半導体のマーベル・テクノロジーが大幅高となっている。
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