ブラジルのルラ大統領=ロイター

【サンパウロ=共同】中国やロシアなど主要新興国で構成するBRICSの議長国を務めるブラジルが、トランプ米政権による関税強化への対応などを協議する首脳級オンライン会議を8日に開催する方向で調整を進めていることが分かった。ブラジルメディアが1日報じた。

ブラジルは米国から50%の関税措置を課されており、ルラ大統領はBRICSとして対応したい考えを示している。BRICS加盟国インドもロシア産原油を購入していることへの制裁として50%の追加関税を課されている。

ブラジルは貿易相手の多様化を急いでおり、会議ではBRICS間の貿易促進も主要議題となりそうだ。

このほか世界貿易機関(WTO)改革、11月にブラジルで開催される国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)、ウクライナやパレスチナ自治区ガザの情勢などについても議論される見通し。

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