太平洋戦争の末期、フィリピンでは旧日本軍とアメリカ軍との間で激しい戦闘となり、およそ50万人の日本兵などが死亡したほか、100万人にのぼるフィリピンの人たちも命を落としました。
追悼式典は、フィリピンの首都マニラ郊外に日本政府が建てた、両国の戦没者を悼む慰霊碑の前で行われました。
現地で戦死した日本人の遺族などおよそ250人が参列し、全員で黙とうしたあと、献花台に花を手向け、祈りをささげていました。

日本の遠藤和也駐フィリピン大使は「いまだに帰還を果たされていない多くのご遺骨のことも忘れず、一日も早くふるさとにお迎えできるよう、国の責務として全力を尽くしていく」と話していました。
軍属だった父親を亡くした村上治子さん(93)は「父親がどのように亡くなったのかは、遺骨もないのではっきりしません。生きているかぎりこれからも慰霊祭には足を運びたいと思います」と話していました。

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