トランプ米大統領は自身の健康不安説を否定した(2日)=ロイター

【ワシントン=芦塚智子】トランプ米大統領は2日、ホワイトハウスでのイベントで、SNS上で拡散していた自身の健康不安の噂について「フェイクニュースだ」と否定した。トランプ氏が約1週間にわたって公式行事に出席していなかったことから、X(旧ツイッター)などで重病説や死亡説が出ていた。

トランプ氏が宇宙軍司令部の移設計画を発表した際、記者の一人が週末に広がった死亡の噂を知っていたかと質問した。トランプ氏は、重病説が出回っていることは聞いていたとしたうえで、インタビューを受けたりSNSに投稿したりするなど「私は週末に非常に活動的だった」と反論した。「バイデン(前大統領)が数カ月姿を見せなくても、誰も何も言わなかった」とも指摘した。

トランプ氏は8月26日に3時間以上に及ぶ閣議を公開で開いた後、公式行事がなかった。ゴルフに行く様子などは報じられていた。

トランプ氏は現在79歳。2期目の就任時の年齢は78歳7カ月で史上最高齢だった。米メディアが手の甲のあざや足のむくみを指摘し、ホワイトハウスは7月、高齢者に多い慢性静脈不全と診断されたことを明らかにした。主治医は「すべての検査結果は正常値の範囲内だった」と記していた。

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