中国で、日本との戦争に勝利して80周年を記念する大規模な軍事パレードが3日午前から行われています。

北京から、垣田友彦北京支局長がお伝えします。

会場で習近平国家主席は、ロシアのプーチン大統領、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記らと親しく会話しながら天安門にのぼり、3人が並び立ちました。

その中心に立つ習主席が、アメリカに対抗するリーダーとしての存在をアピールしているように見えました。

習主席は演説を行い、軍事力の強化を強調しました。

中国・習近平国家主席:
世界一流の軍隊の建設を加速し、中華民族の偉大な復興を実現するための戦略的支えとする。

続いて始まったパレードでは、迎撃が難しいとされる極超音速ミサイルや無人兵器のほか、中国が独自開発した最新兵器も次々と登場しました。

これは、アメリカへのけん制とともに、武力統一の可能性を否定していない台湾への威圧ともいえます。

今回の軍事パレードには、20カ国以上の首脳が招待され5万人が動員されています。

習主席としては戦勝国としての立場を誇示し、欧米中心の体制に対抗する姿勢を示す狙いです。

また、国内に向けては不動産を中心に経済が低迷するなか、共産党政権への求心力を高める狙いがありそうです。

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