日本が降伏文書を調印した戦艦ミズーリのそばで、礼砲を撃つ米海兵隊員ら(2日、米ハワイ州真珠湾の埠頭)=ロイター

【ホノルル=共同】1945年に日本が連合国への降伏文書に調印し太平洋戦争が終結してから80年となった2日、調印式の舞台となった戦艦ミズーリが係留されている米ハワイ州真珠湾の埠頭で記念式典が開かれた。米インド太平洋軍のパパロ司令官は演説で「米日の絆はかつてないほど深まっている」と述べ、共に平和を守る意義を訴えた。

パパロ氏は「両国は自由や民主主義の価値観を共有している」と強調。第2次大戦における米国の勝利には同盟国が欠かせなかったと指摘し、同様に、今日の平和を守るために「インド太平洋地域の国々と協力していく」と表明した。

記念式典には約千人が出席。80年前の調印式の際にミズーリの乗組員だったエドガー・バフマンさんは取材に、かつて敵同士だった両国が友好関係を築いていることは「素晴らしい」と語った。調印式に参加した重光葵外相の孫で重光葵記念館(神奈川県)の館長、進さん(67)もこの日の記念式典に列席した。

調印式では、日本側は重光外相と梅津美治郎参謀総長が全権代表として出席した。連合国側はマッカーサー最高司令官のほか米、英、ソ連など9カ国代表が参加し、文書に調印。日本のポツダム宣言受諾と連合国軍による日本占領が正式に決まった。

ミズーリは現在、戦争の歴史を伝える記念館として一般公開されている。

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