中国は3日、日本との戦争に勝利した80年の記念日だとして北京で大規模な軍事パレードなど一連の行事を行いました。

式典には習近平主席のほか、ロシアのプーチン大統領や北朝鮮のキム・ジョンウン総書記ら中国と関係の深い国を中心に20か国以上の首脳が出席し、欧米主導の国際秩序に対抗する姿勢を鮮明にしました。

軍事パレードでは、新型のICBM=大陸間弾道ミサイルや無人兵器などを公開し、軍備の増強を誇示して国威の発揚を図るねらいがうかがえました。

行事は3日夜遅くまで続き、北京中心部の人民大会堂では、日本との戦争からこれまでの中国共産党の役割を強調する劇が上演され、習主席らも観覧しました。

中国は、一連の行事を通じて、ロシアや北朝鮮だけでなく、新興国や途上国などいわゆるグローバルサウスの国々への外交的な影響力をアピールした形で、今後、中長期的な競争相手と見なすアメリカを念頭に、みずからに有利な国際秩序を築きたい構えです。

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