
【ロンドン=共同】ポルトガルの首都リスボンで3日午後6時(日本時間4日午前2時)過ぎ、ケーブルカーが脱線して建物に衝突する事故があり、15人が死亡し、18人がけがを負った。ロイター通信などが報じた。
ケーブルカーは市民らに利用され、観光客にも人気。救急当局によると、死者には外国人も含まれている。捜査当局が事故の原因を調べている。
事故が起きた路線はグロリア線。地元の観光サイトなどによると1885年開業で「坂の街」リスボン中心部のレスタウラドーレス広場と丘の上にあるバイロ・アルト地区の約300メートルを結ぶ。
負傷者18人のうち、5人が重傷。在ポルトガル日本大使館によると、現時点で死傷者に日本人が含まれているとの情報はないが、引き続き情報を確認しているという。
目撃者は地元テレビの取材に、ケーブルカーが急な坂道を全速力で下り、建物に衝突したと証言した。車両は衝撃で大破した。地元紙はケーブルが緩んでいたことで車両が制御不能となったと報じたが、ケーブルカーの運営会社は定期点検を実施していたと説明した。
ポルトガルのレベロデソウザ大統領は声明で犠牲者の家族への「追悼と連帯」を表明した。
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