習近平国家主席とキム・ジョンウン総書記の首脳会談は4日、人民大会堂で行われました。

中国国営の新華社通信によりますと、習主席は、北朝鮮との伝統的な友好関係を発展させることに意欲を示した上で「両国は国際と地域の問題において、戦略的な協力を強化し共通の利益を守るべきだ」と述べました。

そのうえで「朝鮮半島の平和と安定を守るために全力を尽くしたい」と強調しました。

これに対しキム総書記も「国際情勢がどのように変化しても両国の友好的な感情は変わらない。両国の関係を絶えず深め、発展させることは揺るぎない意思だ」と述べ、経済や貿易の分野での協力に期待を示しました。

中朝関係をめぐっては、ウクライナ侵攻を続けるロシアと北朝鮮が関係を強める一方で、中国との関係はぎくしゃくしているとの指摘も出ていました。

こうした中、両首脳は、6年ぶりとなる会談を通じて、伝統的な友好関係を確認したうえで、アメリカを念頭に両国の結束を示しました。

キム総書記は、会談のあと、専用列車で北京を出発し、5日にも北朝鮮に帰国するものと見られます。

キム総書記乗ったとみられる専用列車を撮影

4日夜、中国から北朝鮮への帰国の途についた、キム・ジョンウン総書記が乗ったとみられる専用列車をNHKの取材班が撮影しました。

現地時間の4日夜10時すぎに撮影し、北京市内で大勢の警察官が線路沿いに配置される中、細い黄色の線の入った車体に黒い窓のついた専用列車が走行しているところを確認しました。

近くでは、住民とみられる女性が驚いた様子で専用列車を見つめていました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。