北京で3日に行われた抗日戦争(日中戦争)勝利80年の軍事パレードに関して、ネット上で誹謗(ひぼう)中傷する投稿をしたとして、中国湖北省襄陽市の当局は4日、47歳の中国人男性を行政拘留の処分としたと発表した。
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ネット上の言論などを取り締まる同市の当局「網絡警察(ネット警察)」の発表によると、「男性は3日、中国のSNS「微信(ウィーチャット)」で軍事パレードを誹謗中傷する投稿をして、ほかのネットユーザーの愛国心や軍を支持する気持ちを侮辱して傷つけ、デマを拡散するなどした」としている。
当局が男性の書き込みを発見し、騒乱を引き起こした容疑で調査していた。男性の書き込みの具体的な内容について当局は明らかにしていない。
当局は発表で、「偉大な抗日戦争の精神は我々民族の精神的支柱だ。歴史を歪曲(わいきょく)、冒瀆(ぼうとく)し、軍人を誹謗し、愛国感情を傷つけるいかなる行為も、厳正な処罰の対象となる」としている。
事件は現地メディアも報道。ネット上ではハッシュタグをつけて拡散された。中国のSNSの微博(ウェイボー)では4日昼過ぎの段階でアクセス数が上位3位となり、当局側を支持する書き込みが相次いだ。
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