中国商務省は5日、EUから輸入している豚肉と関連製品について不当に安く輸入される、ダンピングが行われ、国内の業界に損害を与えたと認定しました。

その上で、9月10日からEU産の豚肉と関連製品に事実上の関税にあたる保証金を一時的に上乗せするとしています。

保証金の比率は、企業ごとに15.6%から62.4%としています。

商務省はEUが中国製EVに追加関税を課す方針を決めた去年6月にEU産の豚肉について調査を始めると発表していました。

今回の保証金の上乗せは、EUへの対抗措置とみられ、中国とEUの間で貿易摩擦が激しくなることも予想されます。

EU「中国の決定を注視」

EU=ヨーロッパ連合の報道官は、5日の記者会見で、中国政府がEUから輸入している豚肉などに対して事実上の関税にあたる保証金を上乗せする措置をとることを発表したことについて「中国の決定を注視している。詳細を分析した上で、次の対応を決定していく。われわれは生産者と産業を守るために必要なすべての措置を講じていく」と述べました。

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