シュプレヒコールを上げながら街を行く人々。
ネパールでZ世代を中心に起きた、大規模な反政府デモの様子です。

きっかけとなったのは、政府が行ったSNSへのアクセス禁止措置。
ネパール政府は4日、SNS上で偽の情報が広がっているなどとして、期限内に届け出を行わなかったフェイスブックやインスタグラムなどへのアクセスを禁止したのです。

若者たちはこれに抗議の声を上げ、デモに発展しました。

バリケードに加え、放水などで鎮圧を図ろうとする現地警察。
強力な水圧によりデモ参加者は吹っ飛んでいます。

それでもデモの勢いは収まらず、国会議事堂近くの制限区域まで広がり、一部が暴徒化。
そのため警察が発砲するなどして、これまでに19人が死亡、約400人が負傷しました。

デモ参加者:
警察は無差別に、膝より上を狙って発砲しています。そんなことが許されるのでしょうか?

一部で「Z世代のデモ」と呼ばれている今回の事態。
参加者らの訴えは、SNS禁止の撤回とともに、議員による汚職への抗議でした。

デモ参加者:
政府によるSNS禁止は完全に言論の自由に反していて、独裁者のように我々を支配しようとしています。地方から中央まで、国中の腐敗した議員に国民はうんざりしています。

ロイター通信などによりますと、抗議の高まりを受けネパール政府は8日夜、SNSの禁止措置を撤回したということです。

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